諦める力(為末大)の感想&名言まとめ

諦める力アイキャッチ

この記事は、為末大さんの書いた「諦める力」のご紹介です。

 
 
私は、去年、人生色々考えてた時に読んだんですが、むちゃくちゃよかったです。『諦める=悪』と思い込んで、罪悪感で自分で自分を責めてしまっている、真面目なあなたにオススメしたい。
 
 
↓「諦める力」は、こんな人にオススメです。
  • 継続は力なりと思って、毎日頑張ってる。でも、苦しくてたまらない。
  • 育児と家事両方諦めたくない。でも、中途半端な自分が嫌になる。
  • このまま頑張り続けて本当にいいのか、迷いを感じている。

「諦める力」って、どんな本?

 
 
最初に目に入るタイトル、「諦める力」って、ちょっと衝撃的ですよね。「諦めない」ならわかるけど、「諦めですから。
 
 
引用元:アマゾン「諦める力」商品紹介

耐える人生か。選ぶ人生か。
前向きに「諦める」ことから、自分らしい人生が開けてくる。
 
 
諦めることは、逃げることにあらず。
 
 
与えられた現実を直視し、限られた人生を思い切り生きるために、よりよい選択を重ねていくことこそが「諦める」ことの本質である。オリンピックに3度出場したトップアスリート・為末大が、競技生活を通して辿り着いた境地。

私は、「諦めるな」「継続は力なり」「諦めないことが大事」「努力は積み上げるもの」と小さいころから刷り込まれて生きてきました。今でも、そう思ってるアツイ部分が私の中にあります。
 
 
日本人なら、そう思ってる人が多いのではないでしょうか?
 
 
この「諦める力」は、小さいころから叩き込まれた、『継続する努力こそ正しい』という思い込みを見事に打ち砕き、自分の本当のゴール・本当の自分らしい人生ってなんだろう?と問いかけてくる一冊です。

為末大さんって、どんな人?

諦める力の作者紹介

為末さんは、ハードルのオリンピックメダリストです。為末さんがメダルをとるまで、日本人は世界の陸上競技の中では勝てないっていうイメージがありました。
 
 
陸上で日本人は勝てない、そうみんなが思っていたところに現れた、日本人初の陸上競技のメダリストです。努力の塊にしか見えない凄い人です。そんな凄い人が、「諦める力」という本を書きました。
 
 
引用元:アマゾン「諦める力」著者略歴より

1978年広島県生まれ。
2001年エドモントン世界選手権および2005年ヘルシンキ世界選手権において、男子400メートルハードルで銅メダルを勝ち取る。
 
 
陸上トラック種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。シドニー、アテネ、北京と3度のオリンピックに出場。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2013年5月現在)。2003年、大阪ガスを退社し、プロに転向。
 
 
2012年6月、日本陸上競技選手権大会を最後に25年間の現役生活から引退

 
 

びびりさん

諦める???逆でしょ!!諦めないから、オリンピックでメダルとれたんだよね?
 
 
ですが、読んで納得です。諦めたからこそ、メダルがとれたんですね。
 
 
今まで、「諦める」ことを、こんなに真面目に、かつ前向きに語ってくれた人はいないんじゃないかと思います。

「諦める力」の名言集-心に響いた名言ランキング

実は、名言がたくさんありすぎて、書きだそうとしたら、それだけで3000文字超えてしまいました。それくらい、名言が多い1冊です。夢中になってライン引いて読みました。名言ばかりなので、ぜひ丸ごと1冊読んでほしいところです。
 
 
勝手ながら、私の心に響いた名言をランキングさせていただきます。

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第1位 努力には、「どれだけ」頑張るか以外に、「なにを」「どう」がんばるかという方向性がある

努力には、「どれだけ」がんばるか以外に、「何を」がんばるか、「どう」がんばるか、という方向性がある。
 
 
積み重ねと違って、「何をがんばるか」という選ぶ努力には、冷静に自分を見てだめなものはだめと切り捨てる作業がいる。これは、精神的にかなりつらい。
 
 
まず、目標に向かって決めたことを積み重ねられることは大事だけども、その次に、自分で将来どうなりたくてそのために必要なものをちゃんと理解できているかどうかが問われる時が来る。
 
 
 積み重ねるほうにだけ必死になっていて、選ぶ努力を怠った結果、空回りしている人も多い。結局、「選ぶ」ことを人まかせにしてしまうと、自分にツケが回ってくる。

 

びびりさん

努力と聞くと、「どれだけ」がんばって積み重ねるかにフォーカスされがちですが、「なにを」「どう」がんばるのか、それを選ぶ努力も大事ですよね。選ぶってことは捨てることか・・・
 
 

第2位 自分という限りある存在の可能性

続けること、やめないことも尊いことではあるが、それ自体が目的になってしまうと、自分という限りある存在の可能性を狭める結果にもなる。

 

びびりさん

自分の人生の時間は限られている、その現実を受け止めるのが、結構つらい・・・
 
 

第3位 あれもこれも手に入れたいという発想の行き着く先は、つねに「できていない」「足りていない」という不満になってしまう。

仕事も諦めない、家庭も諦めない、自分らしさも諦めない、なぜなら幸せになりたいから。でも、そうしたスタンスがかえって幸せを遠ざける原因に見えてしまう。むしろ、何か一つだけ諦めないことをしっかりと決めて、残りのことはどっちでもいいやと割り切ったほうが、幸福感が実感できる気がする。
 
 
 (中略)
 ただ「今自分はどちらを優先したいと思っているのか」ということを自覚していないと、自分に対する不満ばかりがたまっていく。
 
 
 (中略)
 あれもこれも手に入れたいという発想の行き着く先は、つねに「できていない」「足りていない」という不満になってしまう。

 

びびりさん

私をどこからか見てたの??私に言ってるに違いないと思うくらい、ズキューンってきました。つねに「できてない」「足りてない」という不満に陥ってました、その通りです。
 
 

第4位 できないことの数が増えるだけ、できることがより深くなる

人生は可能性を減らしていく過程でもある。年齢を重ねるごとに、なれるものやできることが絞り込まれていく。
 
 
可能性がなくなっていくと聞くと抵抗感を示す人もいるけれど、何かに秀でるには能力の絞り込みが必須で、どんな可能性もあるという状態は、何にも特化できていない状態でもあるのだ。できないことの数が増えるだけ、できることがより深くなる。

 

びびりさん

年齢を重ねるごとに、自分に可能性がなくなっていくのを感じて辛かったけど、「できないことの数が増えるだけ、できることがより深くなる。」この一言に救われました。
 
 

第5位 自分で設定したルールを守り、〆切を守る

人生というものは、何気ない分岐点でほんの小さな選択によって、大きく分かれてしまうような気がしてならない。
 
 
だからこそ、ここでやめどきと思った時にきっぱりと終わらせることは、人生にとってすごく大事なことだと思っている。つまり、自分で設定したルールを守り、〆切を守ること。

 

びびりさん

何気ない分岐点で大きな違いになってるの、すごく実感します。だからこそ、自分で決めていいんですよね。自分で決めたことを守ろう!
 
 

諦める力を読んだ感想


「諦める力」を読んで、一言でいうなら、肩の力が抜けました。
 
 
今まで、「家事も育児もやらなくちゃいけない」「私は家にいたほうがいい」「でも経済的に自立もしていたい」「子供にはアレもコレもやらせたい」って思っていました。あれもこれもやらなければならない、諦めることは悪いことだと強く思い込んでいた気がします。
 
 
よくよく考えると、これって私の中では「本当に達成したいゴール」ではなかったんです。
 
 
目標達成のためには、いろんなルート(手段)があるけど、その中の一つにすぎない、そのルートに縛り付けられて、本当のゴールが見えてなかったと気が付きました。
 
 
「諦める力」は、アスリートや教師だけじゃなく、これからの生き方を迷いまくるママにもぜひ読んでほしい1冊です。
 
 
もし手に取って読んでいただけたら、ぜひ、私にも「ココの名言も、よかったよ!」って教えてください。何度も何度も読み返したいと思います。
 
 

 
 

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