おはようございます、びびりさんです。
前回、絵本の「舌切りすずめ」を書いたら、むちゃくちゃ反響が良かったので、第二弾です。今回は、「さるかに合戦」です。
目次
さるかに合戦のあらすじ
私が読んだ本はこちら
さるが柿の種を広い、カニがおにぎりを拾った。さるはおにぎりが欲しくて仕方なくなり、カニにとりかえっこしようと言い出しました。カニは最初は嫌がったけれど、「柿の種は、まけば大きな木になって、たくさん実がなる」と説得されて、とりかえっこしました。
カニは、家にもどると、柿の種を埋めて、「めをだせ めをだせ ださんとはさみでほじくるぞ」と言いました。柿はほじくられては大変だと思って、芽を出しました。カニは、また水をやりながら「木になれ 木になれ ずんずかずん ならんと はさみでちょんぎるぞ」と言うと、柿はちょんぎられては大変だと思って、木になりました。
カニは、よろこんで、また水をやりながら、「みつけろ みつけろ つけんとはさみでぶっきるぞ」と言うと、柿はぶっきられては大変だと思って、みをつけました。カニはよろこんで木にのぼろうとしましたが、すべるばかりで登れませんでした。
そこにサルがやってきて、するすると木に登ると柿の実をむしゃむしゃと食べ始めました。カニは、「さる!こっちにもほうっておくれ。」と言いました。サルはまだ青いままの実をもぐと、ちからいっぱいカニにぶっつけました。柿の実がカニに直撃して、カニはぺっしゃんこになって死んでしまいました。でも、サルはすぐに知らん顔をしてどこかにいってしまいました。
そのとき、カニのおなかの中から、カニの赤ちゃんが這い出してきました。カニの子たちは、おいおい泣き始めました。そこへ蜂がとんできて、「にっくきサルめ」と声をはりあげました。その声で、栗・臼・牛のふんが駆けつけてきました。蜂・栗・臼・牛のふんと子カニ達は、サルの家へ向かいました。
臼は屋根の上に、牛のふんは入り口にぺったりと、栗は囲炉裏の灰に、蜂は味噌桶、カニの子たちは水瓶のなかに隠れました。帰ってきたサルに、囲炉裏の栗がはじけて、サルはやけどします。やけどした手を水かめの中につっこむと、子カニ達がサルの手をはさみました。
びっくりしたサルは手に味噌をつけようとして蜂にさされます。逃げようとしたら、入口の牛のふんに足を滑らせ、臼がドスンと落ちてきて、下敷きになって死んでしまいました。めでたしめでたし。
私の記憶では、サルが取った柿は渋柿で、美味しくなかったから、渋柿をカニに投げつけたっていうストーリーだった気がするんですが、どうやら青い柿というバージョンもあるみたいですね。
さるかに合戦のココが気になる
・因果応報
・人に恨まれるようなことをしたらアカン
というお話だったとインプットされております。
大人になって読むと、色々気になることが出てまいりました。
カニさん!柿さんを脅迫してるよ。柿さん、桃栗三年柿八年はウソだったの?
牛のふんまで擬人化されてるんだったら、柿さんも擬人化してあげようか。
そうすると・・・柿さんがむちゃくちゃ可哀そうです。ハサミでほじくるだとか、ぶっきるだとか!!柿さんが可哀そうじゃないか!脅された挙句に、殺人の凶器にされるなんて、今回の物語の最大の被害者ですよ。
ほんで、柿さん、むちゃくちゃ早く育つのね。桃栗三年柿八年って言うのはウソなのかー!!
早く育つために、どんな魔法を唱えたのか。
・テクマクマヤコン?
(BYひみつのアッコちゃん)
・エクスペクト・パトローナム?
(BYハリポタ)
・ピオリム?
(BYドラクエ)
そのあたり詳しく知りたい。
『カニさん、脅迫罪!』
臼さん、屋根の上に登れるなら、先に柿の木に登ってあげて
最後、臼さんが屋根の上から落ちてくるんですが、そもそも、どうやって臼さんが屋根の上に登ったのか、そこが気になって仕方ありません。
『ハシゴ?
ウィガーディアム・レビオーサ?
(BYハリポタ)
ルーラ?
(BYドラクエ)』
臼さんが屋根の上に登れるんなら、柿の木にも登れたよね?先に臼さんが柿の木に登って、柿の実を分けてくれてたら、こんなことにはならなかったんじゃ・・・
味噌をつけても、傷は治らないよね?なんで味噌桶に手を突っ込むの?
味噌って薬だったの?味噌をつけたら傷ってなおるの?なんで味噌桶に手を突っ込むのか、小さいころも疑問に思ったけど、やっぱり今も理由がわからん!!
念のため、調べてみました。
結論:味噌に傷を治すような薬の効果はありません!
サルさん、集団リンチされてるよね?めでたしめでたしって!!
最初に柿の実を投げたサルが、もちろん悪い。悪いけども・・・蜂・臼・栗・牛のふんという仲間を大勢連れてくって、集団リンチじゃない?奇襲だし。
それをめでたしめでたしというのか・・・えぇ・・・子供に読み聞かせるには、非常に後味が悪い物語なんですが。
原作はもっとグロイ!
ええ、今回も原作を確認してみました。
原作はもっとグロかった・・・
最後は、臼さんが下敷きにするんじゃなくて、息も絶え絶えのサルを追いつめて、子カニたちがサルの頸動脈を切って殺すという最後です。
うわーー・・・いや、読み聞かせできん!こりゃできん!!そりゃ不自然に下敷きになって死んだほうがマシ・・・でもさー、なんでこんな怖い物語が残ってるんだろ?
一説には、『サル=秀吉、カニ=柴田勝家、臼=徳川家康、子カニ=茶々』という説もありました。あー、なんとなくわかるかもって思いました。
『で、ウンチ役は誰――???』
さるかに合戦の裁判員裁判があるよ!年末年始のNHK教育テレビを見てね!
去年放送された番組なのですが、NHK Eテレでめっちゃ面白いオススメ番組が年末年始に再放送であります!
残酷な昔話を題材に、裁判員裁判で判決を考えるという番組です。
たとえば、かちかち山のバージョンでの裁判員裁判はこんなでした。
ヘンゼルとグレーテル
2017年12月25日(月)午前9時50分~10時05分
カチカチ山
2017年12月26日(火)午前9時50分~10時05分
したきりすずめ
2017年12月27日(水)午前9時50分~10時05分
うらしま太郎
2017年12月28日(木)午前9時50分~10時05分
さるかに合戦
2018年1月4日(木)午前9時40分~10時